自主学習で宿題に意義を。
自主学習
こんな記事が出て、頭を悩ませた教員の方もいたのではないでしょうか。
そのうち、「宿題なんかさせるな」という声も上がるかもしれませんが、自分の中で宿題はそんなにいやな記憶がありません。
その理由の一つが「自主学習」です。
ノートに好きな学習をする。時にはクラブでやっていた陸上やバスケのコツなんかもまとめたりしました。
今、自分が受け持っている子どもたちにも、試行錯誤しながら自主学を進めています。
最近、クラスの自主学レベルも上がってきたので、これまでの取り組みをまとめてみます。
一冊の本
初任者のころ、とりあえず自主学の見本がほしい、と思い購入
子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 伊垣尚人
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2013/03/14
- メディア: 単行本
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その後も何度か参考にさせていただきました。
ポイントは
- スケジュールを立てさせる
- わくわく学習とばっちり学習の二本立て
- 難しい子には個別で面談
- 自主学ノートを披露しあう場を設ける
実際の自主学ノートがカラーで掲載されており、初めはコピーして子どもに見せました。
すると
新聞の切り抜きや国旗調べなど、自主学の幅が広がりました!
しかしながら、勉強が得意な子はぐんぐん伸びる一方で、参加しにくい児童も多くいました。
※本書が悪いのではありません!ひとえに力量不足です・・・!
けテぶれ
そこで出会ったのがこの方
#けテぶれ #NKS #心マトリクス
— 葛原祥太⚡️けテぶれ・学習界マンダラ・NKS思考法・心マトリクス考案者 (@barikii) 2018年11月8日
加速
4〜5ページやってくる子が10人以上
10ページ近い子、10ぺージ以上やってくる子も複数人。
また、毎日ゼロもしくはムラがある→毎日数ページの習慣化。こうなれた子も複数人。
交流会も充実。
やれる時はどこまでも。
今日は量と質の話をした。
計画 テスト 分析 練習
の頭文字をとったけテぶれを提唱された葛原先生。
これを自主学に取り入れられないか、と考えました。
自主学の目的を「テストの点数」としてはっきりさせる。普段の宿題は毎日の「小テスト」。宿題で見つけた苦手をつぶす、そのための練習の場としての「自主学」だ、と伝えました。
少しずつ、自主学に取り組む児童が増えてきました。また、中身についてもその日の復習や、難しいと感じた内容を解きなおすものが出てきました。
がんばりの可視化
それでも自主学に取り組まない子はたくさんいます。でも、がんばっている子はとってもがんばっている、それを認めてあげたい、と思い、エクセルでグラフにしました。
基本1ページ1ポイント。よくまとまっているものや工夫が見られるものには2~3ポイントとし、お手製スタンプを押しました。
これまであまり目立たなかった子も、実は毎日コツコツがんばっている。そんな新しい一面を子どもたち自身が発見する機会になりました。
取り組んでいない子が悪い意味で目立ってしまわないか心配でしたが、次の取り組みでかなり改善されました。
お師匠さんとお弟子さん
ポイント数が上位の子を「お師匠さん」、少ない子を「お弟子さん」とし、子どもたち自身で自主学を計画し、評価しあう仕組みを作りました。
最初に挙げた本の中で紹介されていたものに、「けテぶれ」を混ぜて行った感じです。
さらに
「お師匠さんの合計ポイント」対「お弟子さんの合計ポイント」
で競争させました。
これに関しては、特にゲームが好きな子は乗ってきてくれました。
お師匠さんは自分が鍛えた弟子に負かされるかもしれない・・・
そんなドラマを子どもたちが感じてくれたら・・・
なんて思いましたが、デメリットも目立ち、2週間で決着をつける運びとなりました。
デメリットとは
- お師匠さんの負担が大きい
- 仲良しグループで固まる
- その結果、ポイントがインフレ状態に
- ノートの質が下がる
ポイントのインフレ、つまり、師匠から弟子の評価が甘くなることについては、やる気を出させるため、として大目に見ていたのですが
上位のこれまで努力してきた子の頑張りまで薄まりそうなのは嫌でした。
なにより、テストの結果に表れない・・・
成績が全てとは思いません。
でも、「自分の成長」や「楽しさ」があって初めて、継続的に取り組めるものだと思います。
友達とのポイント勝負でなく、「自分の変化」に目を向けさせたい、、そこで次の取り組みです。
1人1人の成長に焦点を
ここで、基本に立ち返り、テスト 分析を大切にしようと思い、新しい取り組みをスタートさせます。
その名も
漢字勉強 総選挙
これまでの自主学コンテストを、「漢字」のみにフォーカスし、
一週間後の学期末漢字テストで満点を取る!
そのためにどの学習の仕方がよいか、良いノートに投票しながら、工夫しあおうというものです。
来週からスタートするこの取り組み。
漢字に焦点を絞ったのが良いのか、悪いのか
ご意見ご感想お待ちしています。