あなたの仕事は10年後なくなるかもしれない
10年後の自分は何をしているのか
本屋さんに行くと最近ビジネス書がたくさん積んであるような気がします。働き方改革の流れでしょうか。その中で目に飛び込んできた本をつい買ってしまいました。
ITに仕事を奪われる?その先は・・・
今の小学生の65%は、将来、今は存在しない仕事に就く。
今後10~20年で雇用者の47%の仕事が自動化される。
よく研修なんかでも耳にするこの言葉。それに対して、落合陽一さんと堀江貴文さんの視点で未来の仕事についての意見が書かれています。
「13歳のハローワーク」的に、いろんな職業が羅列されているのかと思いましたが、そうではなく、
「AIはどんな仕事を代替するのか」
「会社員、仕事の在り方の変化」
「お金の価値観の変化」
といったことを軸に、既存の仕事の変化を予想しています。
AIにとられる仕事
AIは計算作業だけでなく、ディープラーニングによって高度な処理が行えるようになりました。車の自動運転や、AIが描いた絵画なんかもニュースになりましたね。
「奪われる仕事」はどのようなものか。一言でいえば、「機械が行ったほうが安く上がる仕事」は奪われます。
例えば、車の自動運転化が進み、
[タクシードライバーの給料]>[自動運転のコスト]
となれば、タクシードライバーは「仕事を奪われる」と言えるでしょう。
ほかにも、事務処理を行うだけの事務員や公務員、給料の高い弁護士なんかも例として挙げられていました。
仕事の在り方
与えられた仕事(=処理作業)をやるだけなら、機械でもできる。そうした中で「働こう」と思えば
「人間にしかできない仕事」
さらに言えば
「自分にしかできないこと」
が求められるようになってきます。
これまでの仕事は会社の利益のために働く。「報酬」のための「労働」でした。
【消費者、社会】
↕ 商品とお金
【会社】
↕ 報酬と労働
【労働者】(個人)
「自分にしかできないこと」は、言い換えれば会社の価値ではなく個人の価値にニーズが生まれるので
【消費者、社会からの依頼】
↕ 商品とお金
【個人】
となり、仕事は「もらうもの」でなく自分で「作るもの」に変わると予想されていました。
では会社はどうなるのか。これまでのように「労働者の生涯を保証する場」ではなくなり、「個人の価値を高めるための経験を得る場」として機能するのではないか、とも述べられていました。
ひとごとじゃない!
「10年後に消える職業だから何とかしなきゃ」
「俺の仕事は機械にはできないから大丈夫」
とか、そういうことではないのです。
研修の場で
「教員は消える仕事リストに入っていません。よかったですね(小笑)」
みたいなのがすごく違和感がありました。
それを解消してくれる一冊になったと思います。
一個人として価値のない仕事の仕方では、AIに奪われる前に社会から必要とされなくなるのではないでしょうか。